今度、行こうかな。祇園会館に。

この映写室は細長くてまるで潜水艦のなかのようでした。 手前側の映写機は旧式でカーボンの光源を使っていたので、調整が大変でした。 ちょっと目を離すと画面が暗くなってしまうのです。 この光源に可燃性のフィルムを使っていた大昔は（ニューシネマパラダイスみたいな） 火災も多かったと聞いています。 　奥の方に見える円盤をいくつか重ねた機械はノンリーといって、何巻ものフィル ムを一巻に巻き付けて全自動で映写をする機械です。いまはほとんどこの映写方式 ですね。二台の映写機を使って変わりばんこに映写する方法は楽日といって、上映 最終日にやっていました。フィルムを配給会社に返す都合があるので その日には一巻毎にそろえなければならないのです。 そのときの映写は独楽鼠のような忙しさでしたよ(笑)。 1997.7.8

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